Baseballs
Manufacturing and Sales
日本製のクオリティ
熟練した技術による仕上げ
ご存じですか?
硬式野球ボールの製造では、縫合工程などがいまだに機械化されておらず、一針一針、人の手で縫わなければ作ることができません。
現在、国内のほとんどのメーカーは、海外(主に中国)でのOEM(委託製造)が主流となっています。
当社も中国の工場と取引があり、委託製造も可能ではありますが、今なお、あえて国内での縫製(最終工程)に強くこだわり続けています。
特に、縫い目の高さや幅は、牛革の硬さ・柔らかさを見極め、強弱をつけて均一に仕上げる必要があります。手作業であるがゆえに、生産性を優先するとムラが生じてしまいますが、国内縫製だからこそ高い均一性を実現できています。
素材にもこだわり、牛革は国内の製革業者が鞣した国産の雄ホルスタイン種を使用し、合成繊維は摩耗に強い素材を採用しています。
硬式球の“ものづくり”の技術を伝承するだけでなく、“ひとづくり”への貢献も、私たちは大切にしていきたいと考えています。
当社では、2010年に硬式ボールのリサイクル事業を開始しました。
この事業の発案者は、当社元顧問の大場日出男(当時78歳、山形県立新庄北高校・早稲田大学野球部OB)です。
小規模な野球部では予算が限られており、硬式ボールは高価な消耗品です。古くなったボールはテーピングして使い続け、使えなくなったものは廃棄されるのが常で、倉庫に放置されたり、ひどい場合にはグラウンドに埋められることさえありました。
大場は、野球への恩返しの思いから、この硬式ボールのリサイクル事業を立ち上げました。更生保護施設や障がい者就労支援施設を訪ねてまわり、ボールの縫製技術を丁寧に指導しました。
それから10年以上が経ち、今では「硬式ボールはリサイクルできる」という認識が、多くの方々に広まりつつあります。
こうした「小さな社会課題に光を当て、従来の習慣や常識に新しい提案を行う」という姿勢こそが、ユニオンソーシャルシステム株式会社という社名の由来にもつながっています。
卒業や卒団の記念品として、硬式球にチームロゴや校章、学校名、チーム名、監督の言葉、背番号、名前などを刺繍いたします。
校章やチームロゴの写真をお送りいただければ、当社にてデザインラフの作成が可能です。縫糸のカラーオプションも豊富に取り揃えており、黄・黒・赤・青・紺・紫・緑・橙・茶・ピンクなど、チームカラーに合わせた仕立てが可能です。
製作例(ギャラリー)もぜひご覧ください。
中学・高校野球部での3年間は短くも濃密で、野球技術だけでなく人間性を磨き、人生における大きな成長の糧となったことでしょう。
監督の言葉や記念球の存在が、苦しくも成長を遂げたあの頃の記憶を呼び起こし、次なる目標に向けた力となるはずです。
湿気に強い専用開発の合皮を使用
硬式球の本革は湿気に弱く、水分を含んだまま放置すると、腐敗や劣化の原因になります。
全天候型硬式球は、湿気の多いグラウンドや薄暗い環境下での練習、眩しさで白球が見えにくい状況でのフライキャッチ練習のために開発された硬式球です。
専用に開発された合成皮革は、ホワイト・イエロー・ピンク・オレンジの4色から選択でき、縫い糸のカラーバリエーションも豊富にご用意しており、チームオリジナルのボールとして製造が可能です。
球芯には「統一球」と同じものを使用しておりますが、完全防水ではありません。
合成皮革である点を除けば、統一球の規格を踏襲しており、重量は138.0〜148.8g、円周は22.9〜23.5cm、縫い目幅は7.0〜8.0mm、縫い目高さは0.9〜1.1mmです。ロゴなしの無地仕様で、滑りにくく、反発係数の測定は行っておりません。すべて日本製です。
本製品には、日本の大手繊維メーカーが専用に開発した合成皮革を使用しています。
再生球・新球(練習球)は、縫い糸の種類とカラーバリエーションを選ぶことができ、練習用途に応じてカスタマイズ可能
選手のさまざまな練習シーンに合わせて、ボールをカスタマイズすることが可能です。
使用している縫い糸は主に「コア」と「ケブラー」であり、それぞれの特徴は次のとおりです。
「コア」は摩擦に強く、耐久性に優れています。
また、縫い目の山がはっきりと出るため、投球時に指がかかりやすく、回転数やスピンを効かせやすいという特長があります。
さらに、カラーバリエーションが豊富である点もメリットです。
「ケブラー」は、マシンによるバッティング練習に最適な糸です。
コアよりもさらに摩擦に強く、軍用の防弾チョッキにも使用されるほど、非常に高い耐久性を誇ります。
ただし、カラーバリエーションは赤・黒・生成りの3色のみとなります。